最終更新日 2025年3月27日 by edgea
１,エネルギーに頼りきっている日本
日本で省エネが重要になる理由は世界とは少し異なる事情もあります。
世界的にエネルギー需要がましていて、これが環境問題も引き起こしているという事で、世界的に省エネの必要性が叫ばれているという事は事実ですが、これと日本は少し異なる事情もあります。
というのは、日本は資源が乏しくエネルギーの供給はほとんどが輸入される資源に頼っているという事があるからです。
この事はある意味では大きなリスクでもあると環境ビジネスを行っているエスコシステムズも警鐘を鳴らしています。
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この事が露見したのは北海道での地震でもありました。
この時は原発が停止しているという事もあって、火力発電所が地震によって停止してしまったことで、北海道の大部分で停電が起きてしまったのです。
これが暖かい時期だったので、死者が出るような事はありませんでしたが、若しもこれが冬の寒い時になっていれば、大惨事となったことは間違いないでしょう。
これがエネルギー源を一つに頼っている事の問題点という事です。
この事は政府も理解をしていて、火力発電を補うモノとして原子力発電を考えていたのですが、この案は東北に起きた震災で原発は駄目だということになり、無くなったしまいました。
今でも稼働している原発は一部にはあるのですが、多くの原発は停止しているという状態になっています。
そして、北海道で地震が起きて停電が起きたことで、このエネルギー源の集中リスクという事に多くの人が気付いたという事になったわけです。
この事は極めて重要です、今回は大きな被害は無かったのですが、これはたまたまであって、時期が時期なら大惨事ですから、こうした事が二度と無いようにしなければならないわけです。
２,エネルギーを使用することの効率化を考える
とすれば別の方法での電力の確保も必要ですし、更には省エネもして、エネルギーそのものを使用する効率についても考えておく必要があるという事になるでしょう。
何しろ火力発電という事は石油を使用することになるのですが、その石油は輸入に頼っているので、これが若しも輸入できなくなるというような事でもあれば、それで一気に国の経済そのものが崩壊するというリスクも考えられるという事です。
これがそのまま日本の弱点ともなるという事を考えておく必要があります。
今でも世界は様々な緊張状態にありますし、紛争も絶えないような不安な状態です。
そのような状況下で自分から弱点をさらけ出しているのが今の状態という事にもなるわけです。
とすれば、このエネルギーの一元管理状態は改善しなければならない事も当然の事でしょう。
更には省エネもして、そのエネルギーの依存度を減らすことも考えておく必要があります。
この事は、決してマイナスにはならないわけですから、プラスになる事は何でもするという考え方で省エネに取り組むという事はしていいでしょう。
コストアップになるというのであれば、企業も個人も検討に値しないと考えられる事もありますが、やればやるほど費用は安くなり、効率も上がるということになれば、これは考えておくべきことだという事にもなります。
これからは、エネルギー源の選択という事も重要になると考えられます。
３,企業も個人も軽視できない省エネ
政府は電力の自由化なども行って、エネルギー源を選択していく事が出来るようなシステムも考えています。
とすれば、どのエネルギー源を選択するのかによって、効率も変わってきますし、コストも変わる事になり、これが競争力にも影響してくることは確実でしょう。
つまり、省エネをしているところとそうではないところとでは、競争力に差が出てきて、これが原因で勝つこともあれば、負けることも考えられるという事にもなります。
しかも、これは企業イメージをプラスにするという効果も期待できるところがあるので、そうした事を考えても率先してするべき事だといって良いでしょう。
地球環境に優しいというイメージを利用者に持ってもらう事が出来れば、これが売り上げアップになり、利益に繋がることも十分に考えられます。
これからの時代は何でもあるだけ使うという考え方では、まず成功は望めないと考えた方がいいはずです。
必要なところに必要なモノを必要なだけ供給するという事をすることで、効率よくエネルギーを使用しなければならない時代です。
これが出来るのであれば、他にも様々な管理が出来る事になるでしょうし、これが出来ないのであれば、他の管理についてもまず上手く出来る事は無いでしょう。
企業経営の一環として、こうした事を捉えられないようでは、ビジネスのセンスも感じられません。
個人でもこれからはこうしたエネルギーについて考える事は必要になる時代だといえそうです。
社会全体で考えていかなければならない事でもありますから、この問題は軽視するような事ではありません。
