最終更新日 2025年3月27日 by edgea
私と主人は20代前半で結婚と、友人たちの中でも比較的早くしました。
結婚当初から、冠婚葬祭の場に出る機会が多くあったのですが、お金があまりなかったこともあり、私に関してはそれほど高くないブラックフォーマルを大型スーパーで購入し着用していました。
主人に関しては、月に数回スーツが必要となる職場で、スーツは2着程度持っていました。
うち一着を冠婚葬祭でも着用できるような黒いものにしていて、それを着用していました。
同年代の親戚や友人を見渡しても、同じような考えで普通のスーツを着用している人が多かったのを覚えています。
それでも歳を重ねるにつれ、普通のスーツではなくブラックフォーマルを購入して着用している人が増えていく中で、自分達もきちんと良いものを持った方が良いのではという考えがうかんできました。
親や年配の親戚に相談しても、同じ考えをもっており、せっかく買うなら何年も使える良いものを購入した方が良いとのことでした。
また、ブラックフォーマルは値段によって黒さが異なるので、多くのひとが同じ恰好で集まる場では、その黒さが明確なものになるので、できるだけ高めな物を、とのアドバイスももらいました。
また、30代を前に、兄妹の結婚式に出席する機会があったのも大きなきっかけとなりました。
結婚式に出席する予定の、他の兄弟と一緒に大手紳士服店を訪れました。
他の兄弟に声をかけたのは、一緒に数着購入するとそれだけ割引率が大きくなるからでした。
その店を訪れる前に、1万円代のものを大型スーパーで見ていて、正直これでもいいのではと思っていたのですが、比べてみると違いは明確でした。
ある程度の値段のスーツは漆黒の深さや、生地の光沢感など、何もかもが違っていました。
1万円のスーツに関して言えば、ビジネス用スーツに使われてもおかしくないような普通の生地で、それっぽい形に仕上げているだけのように感じました。
おそらくこれを着て、多くの人が同じ服装で並んだ場合、自分一人だけが1万円代のものを着用していたとしたなら、浮き上がってしまうことは間違いないと思いました。
それが若い、20代そこそこの人なら良いでしょうが、30代以上の人間が、ある程度の社会的地位を持った人間がと考えると、なんだか悲しい気持ちになります。
紳士服店で、店員さんに各価格帯のブラックフォーマルスーツを見せていただきました。
やはり、安いものと高いものの違いは明確だったのですが、正直1万円の差に大きなものは感じられませんでした。
安いものでは3万円から、高いものは10万ちょっとするものまであったように記憶しているのですが、その中で結果的に私たちが選んだのは5万円代の物だったと思います。
決め手となったのは、正直なところ、5万円以上の物に大きな違いが感じられなかったことと、その辺りの価格帯のものが良く売れるし、年代的にもその程度のものを持っていた方がよいだろうという店員さんのアドバイスからでした。
スーツと一緒に買うと安く済むということで、シャツやネクタイも一緒に購入しました。
※参考サイト
「緊急!!」ブラックフォーマルの選び方
それまで、冠婚葬祭の場では、白っぽいネクタイや黒っぽいネクタイを恥ずかしながら100円均一で購入し、着用していたのですが、やはりそれで済んでいたのは若さゆえ、普通のスーツで済ませていたゆえであったと思います。
きちんとしたブラックフォーマルを買ったからには、ネクタイもそれなりの物を買わないとスーツと釣り合わないということを、実際に店頭で合わせてみて実感しました。
ネクタイもスーツ同様に、価格によって生地や色の深みに大きな違いがありました。
その中で妥協できるラインということで、5千円程度の物を、白いネクタイ、黒いネクタイそれぞれ購入したように覚えています。
服装に関しては、万全の体勢で兄弟の結婚式に臨みました。
結婚式では、招待の参列者は20代の若者ばかりでしたし、親類や年配の方はモーニングを着用してる方が多かったので、比較してその良さを感じることは特にありませんでした。
ただ、遠目に見てもシルエットが美しく、品のあるたたずまいに感じられました。
私としては、結婚式に参列してくださった兄妹の職場の人や友人たちにも示しがつき、ほっと安心したことを覚えています。
その後、主人は会社の関係の葬儀に参列する機会が多くありました。
自分達の選んだブラックフォーマルの良さを実感したのは、その場だったようです。
残念ながら、同年代の同僚には明らかに安いものを着用している人もいたようなのですが、主人に関しては、役員クラスの人や年配の方とならんでも引けをとらず、葬儀の場でも堂々と居られたと言っていました。
正直、初めての職場の関係の葬儀で、慣れない場ではあったのですが、良いものを着用して、その場から浮き上がらなかったおかげで、主人に自信が芽生えたようでした。
恰好から入るのはどうかという向きもありますが、場に合ったきちんとしたものを着用することは非常に大事なことだと思います。