食品を取り巻く法律の状況

最終更新日 2025年3月27日 by edgea

一般に人間が口にするものに関しては様々な法律によって規制がなされています。
人間は食べなければ死んでしまいますし、逆に変なものを摂取してしまうと体にダメージが及ぶことにもなります。
そんなことにならないように、国の責任において、しっかりと国民の安全性を確保するために必要な法律を整備しているのですね。
ここでは、そんな経口摂取するものに関する法律を見ていきましょう。

まず一般的な外食など、食事として提供されるものです。
これは、食品衛生法という法律で規定されています。
この法律は調理についてだけではなく、飲食業免許などにも規定されており、国民が安心して飲食店を利用することができるように確保されています。
基本的に管轄するのは、自治体の保健所です。

そのほか、錠剤タイプやドリンクタイプの薬に関しては、薬事法が規定しています。
これは、医薬品の作用の強さに応じて、第1類、2類、3類、医薬部外品などに分けるもので、医師や薬剤師、登録販売者の適切な指導の下に販売されることを規定しています。
管轄は同じく保健所や厚生労働省が行います。

そして最近よく目にする、特定保健用食品や機能性表示食品など、いわゆる健康食品などのようなものに関しては、健康増進法と呼ばれる法律で規定されています。
これは、一定の効果を見込むことができる食品に対して名乗ることを許すものであり、主に小売店などで消費者が購入するときの参考にするための表示です。
特に2015年に新たに誕生した機能性表示食品というジャンルについては、名乗るにあたっての条件が緩和され、今後活用されていくことが期待されています。
この管轄は、消費者庁というところが、行っているようです。

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