最終更新日 2025年3月27日 by edgea
設計・設備・デザインの自由度が高い
注文住宅とは、間取りや外観、内装などを依頼者が自由に決めることができる住宅のことを指し、建売住宅と比べて自由度が高いということが大きな特徴になっていると言えるでしょう。
そしてこのタイプの住宅は、さらにフルオーダー住宅とセミオーダー住宅の2種類に分けることができます。
まず「フルオーダー住宅」は、設計や使用する木材など、これから建築する家に関するすべてを依頼者が指定できるタイプになります。
そのため、かなり手間がかかりますし予算も高めになりますが、自分の好みに合った最高品質の家を建てることが可能です。
一方の「セミオーダー住宅」は、基本的な仕様はあらかじめ決まっていて、間取りや設備の色などを自由に決められるというタイプになります。
こちらはフルオーダーと比べると自由度は低くなりますが、その分手間がかからず予算も抑えられるため、需要はこちらのほうが多いと言えるでしょう。
どんなメリットがあるのか
注文住宅のメリットとしては、1つ目に「自由度が高い」ということが挙げられます。
フルオーダーの場合はすべてを自由に決められますし、セミオーダーの場合も間取りなどを自分で決められるため、自分の好みやこだわりを反映させることができます。
建売住宅の場合は、設計などがすべて決まったものを購入することになるので、自分の希望に合わせて変更することはできません。
しかし家へのこだわりは人それぞれなので、あらかじめ規格が決まった住宅では満足できないという人も多いはずです。
もちろん建売住宅でも、自分の好みを満たしているものが見つかる場合もあり得ますが、こだわりが強い人にとってはなかなか満足いくものが見つからないということもあるでしょう。
その点、自分でオーダーができるタイプの住宅であれば、自由度が高いので、自分の理想により近い家をつくることができるようになるのです。
好みを反映できる家づくり
2つ目のメリットは「世界に1つだけの家をつくることができる」ということです。
建売住宅の場合は、同じ設計や仕様になっている家がいくつも存在しますし、近所に全く同じ家が立ち並ぶという状態になることも多くあります。
そのことに特に抵抗はないという人もいるかもしれませんが、他人と同じ見た目の家は避けたいという人も少なくないのではないでしょうか。
また、家へのこだわりがそれほど強くなくても、見た目ぐらいは他の家と違う家にしたいという人も多いかもしれません。
その点、自分でオーダーできるタイプの住宅であれば、他の家と見た目が同じになる可能性は低くなりますし、特にフルオーダーであれば、より個性を反映した家をつくることができるのです。
3つ目のメリットは「建築中の現場をチェックできる」ということです。
建売住宅は、すでに完成したものを購入することになるため、当然のことながら建築中の現場を見ることはできません。
しかし注文住宅の場合は、どのような家にするかを検討して決めた後で建築を始めるので、家が出来上がっていく段階を見ることができるのです。
もちろん、あまり知識のない人が見てもよく分からない部分が多いかもしれません。
しかし依頼者が現場に来ることによって、施工業者の気持ちが引き締まりますし、手抜き工事を減らす効果も期待できるのです。
そのため、たまに抜き打ちで現場に行ってみるのもよいと言えるでしょう。
注文住宅のデメリットも考えておく
4つの目メリットは「資産価値が高くなる」ということです。
このタイプの住宅は、こだわりを持ってつくられるということもあって、品質の良いものになる場合が多いので資産価値も高くなる傾向にあります。
そのため、資産としての価値を考慮したい場合も、このタイプの住宅は向いていると言えます。
デメリットについても知っておく
注文住宅にはメリットが多いと言えますが、デメリットについても知っておきましょう。
まず1つ目に挙げられるデメリットは「手間と時間がかかる」ということです。
自由度が高いことがこのタイプの住宅のメリットなのですが、さまざまなことを自分で決めなければならないのでその分手間がかかってしまいます。
そして、どんな家にするかを業者側と打ち合わせをしたうえで建築が始まるため、実際に入居できるまでに時間がかかってしまうということをあらかじめ考慮しておく必要があるでしょう。
2つ目のデメリットは「価格が高くなる」ということです。
このタイプの住宅は、こだわりを反映できたり品質の高い仕上がりにできる分、建売住宅よりも価格が高くなります。
それに計画を進めていくうちに要望が増えていき、当初より予算が増えてしまうことも多いため、注意が必要です。
3つ目のデメリットは「完成した状態がイメージしづらい」ということです。
建売住宅であれば、実際に出来上がったものを見学したうえで選ぶことができますが、注文住宅の場合はそれができませんし設計図だけではイメージしづらい場合があります。
そのため、3Dのイメージ図をつくってもらうなどして、より完成に近いイメージを持つように工夫することが必要になるでしょう。