最終更新日 2025年3月27日 by edgea
お盆とは?
お盆とは盂蘭盆会のことで、仏教行事の1つです。
寺院ではお施餓鬼供養を行い、生前食べ物を粗末にしで地獄に落ちた人や無縁仏で死後供養してもらうことがない人への供養をします。
家庭では、亡くなった家族が年に1回帰ってくるのを出迎える期間として、手厚くもてなすのと、先祖を偲んで冥福を祈るという意味合いがあります。
期間は多くの地域が旧暦の7月13日~16日、すなわち8月14日~16日の4日間にかけてがお盆の時期です。
関東や静岡などの一部の地域では、新暦で行う所もあります。
ただし、静岡県東部や伊豆地域を例に挙げると、同じ市内でも元々農家が多い地域は旧暦で、商業地区や漁業が盛んであった地域は新暦で行う所もあり、収穫や漁が忙しくない時期を考慮して時期をずらしている地域もあるのです。
農家が多い地域でも、7月の20日頃から始まる二十日盆や7月31日から始まる晦日盆もあり、お参りやお供えをするなら事前に確認が必要な場合もあるでしょう。
仏様は13日の午前0時に合わせて戻る
一連の行事としては、仏様は13日の午前0時に合わせて戻るので、絶対に前日の12日までにきゅうりで作った馬とナスで作った牛を用意して仏壇に飾る必要があります。
きゅうりの馬は足が速いので、仏様が自宅に戻る際に早く帰ってくることが可能です。
一方、ナスの牛は歩みが遅いので、あの世に戻る際に名残を惜しみながらゆっくりと帰途につくことができます。
13日の夕方に故人が家を探しやすいように迎え火を焚いておきます。
亡くなって3回忌までの新しい仏様がいる場合は、白い提灯を縁側などに吊るして迷わないようにしましょう。
お盆の前に亡くなったとしても、四十九日が過ぎていない場合は霊のままで成仏していないので、次の年に初めてのお盆を迎えることになるので、間違えないように気をつけてください。
15日もしくは16日の夕方に先祖を見送るために送り火を焚く
期間中は菩提寺の僧侶が自宅までお経を上げに見えます。
おりんの近くなどの分かりやすい所に「上」と表書きを書き、施主の名前を書いた封筒や半紙にお金を包んでお布施を置いておくといいでしょう。
前日にご住職の所に納めたとしても、直接出向いていただくので渡した方が良い場合があるので、近所の方に尋ねるのがおすすめです。
地域によっては、ご先祖がお土産を買っていくと信じる風習があり、精進料理の他に仏壇に千円程度の財布とお弁当用の干し飯を備える所もあります。
15日もしくは16日の夕方に先祖を見送るために送り火を焚きます。
海岸で西の方向にたいまつを燃やしたり、京都で行われる大文字焼きをしたりすることもあり、地域によって様々です。
九州南部では精霊流しが行われます。
出典元:仏壇専門店光雲堂の店舗案内